【DUCKY】真空パックんと比べてみると
【使用パック素材】
まず決定的な違いがある使用パック素材から。
真空パックんでは専用ロールを使います。
専用と言ってもメーカー推奨品でなくても使用はできるようですが、片側に波状の模様が入った物を使います。この模様(凹凸)があることが吸気に大きく作用しており、この隙間を通って空気が抜ける仕組みになっているようです。
当方はまるかつ水産という名前の通り、釣った魚やその加工品(干物など)を真空パックする事がほとんどです。
実はこの模様が曲者で、
パックした魚や干物に模様が押されて付いてしまうんですね。あくまでも見た目の問題なんですが、これはちょっと悲しいです。
DUCKYの場合は両面がつるつるの真空袋を使いますので、この問題は生じません。
またこの専用ロールは筒状のため、必要な長さにカットして片側をシールして使います。
カットは本体にスライド式のカッターが付いており、
ロールをセットしておくスペースも考慮されているのでとても使いやすいです。
またパックする物の大きさに合せて長さを自由に決められるのもメリットですね。
しかし実際に吸気してみると、空気が漏れて失敗してしまうケースが結構多発します。
これは専用ロールの品質に問題があるのか?シール性能に問題があるのか?切り方に問題があるのか?未だ判明していません。発生確率は5~6回に一度程度です。
せっかく袋状に用意しても吸気が上手く行かないと捨てざるを得ません。と言うのも真空パックんの場合は吸気+シールというボタンを押して一連動作を実行することができるようになっているのです。
ですから吸気に失敗してもシールしてしまい袋は捨てる事になるのです。
これは使用が容易というメリットである反面、失敗時には袋をハサミで切らなくてはならないと言う余計な手間が掛かる事になります。
DUCKYの場合はこの様なパック素材の不良で失敗してしまうケースはありませんでした。
【吸気能力】
次に真空パック機本来の話題、吸気能力です。
「仕様比較をしてみました」の記事でも書きましたが、
仕様としての吸気能力は下記の様に書かれていました。
DUCKY -60KPa
真空パックん 457~635mmHg
両者は単位が異なっているため単純比較ができなかったのですが、ネットで調べてみると両方とも圧力に関する単位で他にもいろいろあることが判りました。
さらに圧力の換算をしてくれるサイトもあり、同じ単位にしてみると
DUCKY -450mmHg
と言う結果になりました。物理は苦手だったので突っ込まないでね...。
+-に関しては吸気か排気かを表していると想像できますので絶対値を比較すると、真空パックんの幅があるのはどのような条件の違いか明確ではありませんが、
真空パックんの方が吸う能力は高い様です。
これが実際の使用感にも表れていて、上手く行った時にはピタッとした感じで仕上がります。
DUCKYの場合は空気が完全に抜けたのかどうか?はっきりしない仕上がりの場合が結構ありました。いつまでも吸気を続ける訳にも行かず、中途半端な状態で終了させてしまうケースもありました。
これが吸気能力の違いなのか?吸気方法の違いなのか?操作の未熟さのせいなのか?まだはっきりしていません。
【使用後のメンテナンス】
先ほども書きましたが、生魚または干物魚を真空パックすることが大半です。
液状の物を含むケースは少ないのですが、生魚の場合は水分・血液などが吸気と共に吸い出されるケースがあります。
真空パックんではこれらが本体内に取り込まれる可能性は無さそうですし、また取扱説明書にも記述はありません。(キャニスター使用時は除く)
DUCKYでは実際に使ってみて背面のチューブ内を血液や水分が移動している様子を見る事ができました。
取扱い説明書では毎回使用後にぬるま湯を袋に入れ、吸い込ませることで清掃をするように書かれています。
業務で毎日大量に使っている場合は当然のルーチンワークになると思われますが、たまに(週1回・月1回)使用してそれも少量でこの清掃メンテナンスを行うのは負担に思えます。
業務用から廉価版のDUCKYを開発したと聞きましたが、このあたりの配慮はあったのでしょうか?
しかし!!
今回はアジの開きを真空パックしたのですが、
いざと思ったら全く吸気してくれません。持ち上げてみたり、魚を動かしたりしてみましたが全くダメ...。
もしや??と思って吸気口に手を当ててみたら全く吸い込む気配無し。
「前回使った時に吸い込んだ物が詰まっているのか?」
「そういえば付属品の中にノズル掃除用と思われる部品があったっけ。」
取扱い説明書を見てみると、P4の付属品の表に「ノズル清掃器具」と表記があり、その他の付属品と一緒の集合写真はあるんですが...。
この部品がノズル清掃器具であるという説明はありませんでした。
更にノP12に「ノズズル清掃の仕方」というページがあるのですが、
写真が小さく白黒のため、この器具を使っているようには見えません。
使ってみると黒っぽいカスが出てきました。
すると吸気が復活!!
元気に真空パックができました。前回よりは少し上手くできたかな?
このような付属品が付いていると言う事は、元々詰まることを想定していると言う事なんですね...。
いきなり2回目で吸気しなくなったのはちょっとショックでした。
またまだ未体験ではありますが、DUCKYにはテフロンシール等の交換消耗品がある様です。これらの入手方法やコストが気になる所です。
常にキッチンに常設しておく訳ではないので、気軽に取り出してパッと使い、直ぐにしまう。こんな利用シーンのイメージが大切だと思います。
【例の段差】
前回の記事で段差がある事が使いにくさに繋がっていると報告しました。
今回(2回目)は雑誌を置き、試してみたら違和感なく使う事ができました。
ちょっとした事ですが、毎回雑誌を持ってこなくてはならないのは煩わしいです。
ちなみに真空パックんでは、この部分を斜めにデザインすることで段差をなくしています。
どちらにも長所・短所があり、どちらか1台を選択するとなると結構悩ましい感じがします。
当面2台ありますので、色々使い分けて試していきたいと思います。また新しい発見がありましたら、報告したいと思います。
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コメント
我が家で使っている真空パックはこんな模様じゃないですよ~
縦しま??
魚に模様がスタンプされたことはありませんし、気になった事も。
良く吸気されるので失敗も無いですね。
我が家はインコの餌雑穀も真空保存したりしてますが
ロールだと長さを長く切ったりできるのが便利です。
やっぱ、メンテが楽な方に
一票ヾ(≧▽≦)ノ
投稿: きよりん | 2014年9月25日 (木) 10時03分
はじめまして。いつも楽しく拝見させていただいています。
我が家も真空パックんですが、やはり吸気するもののその後空気が入ってしまいます。一因として(干物など骨付きでパックする場合)硬い骨の鋭い部分があたってパックに穴が開くことがあるようです。
またBONABONAのパックを使うとやはり吸気しないことがあります。これは未だに原因不明です。
これからも楽しみにしています!
投稿: まるみ亭 | 2014年9月25日 (木) 11時21分
なかなか一長一短なようで・・・、興味深い記事でした。^^;;
BONABONAのシートは片面の凹凸が強いですよね。
私は、必ず盛り付け時に下になる面を凸凹側にしてパックしています。
特に干物なんかは気になりますからね^^vv
投稿: すずきん | 2014年9月25日 (木) 12時34分
きよりんさん>
きよりんさんのとこで使ってるロールだと模様が付かないんですか。
となるとボナボナのロールに問題があるという事になるのかな?
すずきんさんも同じ物使っていて、後が付くって言ってましたからね。
ロールをどこの製品を使うか?これも大きな課題になって来そうですね。
投稿: まるかつ | 2014年9月25日 (木) 20時56分
すずきんさん>
ロールもコストだけじゃなくて、模様についても考えなくちゃいけないかもね。
これが一番安そうというすずきん情報で直ぐに飛びついちゃったけど、たまに吸気ができないトラブルもロールの品質問題かもしれませんね?
お宅ではそんなトラブルありませんか?
投稿: まるかつ | 2014年9月25日 (木) 20時58分
まるみ亭さん>
コメントありがとうございます。
魚の場合は骨やヒレで穴が開く事は良くありますね。
入れる前に爪切りでぷっちんする事も良くあります。
>またBONABONAのパックを使うとやはり吸気しないことがあります。
こういう情報が欲しかったんです。自分の所だけのトラブルじゃなかったんだと妙に安心しちゃいました。
これからも情報提供含め、よろしくお願いします。
投稿: まるかつ | 2014年9月25日 (木) 21時02分
おはようございます、ていうか早すぎですね(笑)
真空パック、欲しいんですけど値段と干物(とヒレ酒用のヒレ)の保存にしか使わないことを考えると躊躇しております。
仕方が無いので袋にストローを突っ込みチュウチュウ吸って脱気する方法を取っておりますが、突起部周辺に空気が残ったり、長期保存すると霜が着いたり、限界がありますね(人力真空パックはウチの母の得意技です)
調べてみたら¥5000ほどの廉価なものもあるようですが、吸引能力はお値段並なんでしょうね・・・
近況報告・・・家庭の事情と自分の体調の不具合により釣行回数が激減していますが、この間アマダイの試し釣りに行ってきました。
船中釣果0-3で自分は30cmクラス1匹だけ・・・
当然松かさ揚げは出来そうになかったので、無謀にも若狭焼きをやってみました。ウロコを取らずに薄味に仕立てた干物に若狭地を塗りながらウロコを逆立てないように焼くやつです。
串を打って遠火の直火で、先を急がず乾かすつもりで気長に焼いたら案外うまくいきました。ウロコはカリカリ、身はフワフワ、スダチ絞って食べたら絶品でしたよ~
アマダイに行かれる際は旨魚料理のネタにどうぞ(笑)
投稿: Colles | 2014年9月26日 (金) 05時03分
collesさん>
お久しぶり、文章を見る限り元気そうだけど??どうなのかな。
人力真空パックにはたまげましたね...。
どう頑張っても脱気できるとは思えませんが、お母ちゃんの努力には頭が下がります。
干物等をたくさん作るなら設備投資もそれほど高くはないですよ。
冷凍焼けしないし味も落ちなくなりますので、お勧めです。
でも安すぎるのはダメだと思うな。
投稿: まるかつ | 2014年9月27日 (土) 05時57分
似たような機種をつかっているものです。
ダッキーって説明書ついてないんですか?
水分多い魚とかに使うなら、
集水タンクを使用しないと故障の原因となりますよ
投稿: | 2017年5月 7日 (日) 22時38分